2019年11月18日
スタッフブログ
ご自宅訪問
グループホームももほの利用者さんのお家にお邪魔しました。
目的は「外泊時に本人と家族が無理なく過ごせる環境づくり。」です。
自宅での介助方法の確認や自宅の環境に合った福祉用具や代用出来る家具などの確認、段差や障害物などの確認と対処方法などを一緒に行わせていただきました。
施設だけが私たちのテリトリーではありません。
利用者さんの一番会いたい人は家族さんです。
一番行きたい所はお家です。
様々な理由や事情があって施設に入居されておられる事を把握しつつ、私たちはその方の住み慣れたお家にだって出向きます。
施設から自宅へ外泊する事は何も問題ありませんし、むしろ利用者さんにとったら最高のリフレッシュとなります。
訪問時ご家族さんから本当に嬉しい言葉を沢山頂きました。
「諦めていた母との外食が今回の外泊で実現出来たんです。」
「言葉数が増えて来て、以前に比べて会話を沢山出来る様になりました。」
「1年前くらいの認知症がひどくなっていた時期には一番末っ子の名前を忘れてしまっていた時期が有り、末っ子もとてもきつい思いをしていたのですが、今回外泊時に末っ子が来た際には、顔を見て末っ子の名前を呼んで、○○が来てくれているよ。と言ってくれたんです。」など
グループホームに入居してから、家族にしか感じる事の出来ないスペシャルな事が沢山起きていたと話してくれました。
更に「私たちは母をこんなに早くに施設に預ける事になるとは想像もしていなかったんです。子供達を何よりも優先してくれた母でしたし、父とも本当に仲が良くて、いつも一緒に居たくらいなので、施設に預けた当初は本当に胸が苦しかったんです。
でもグループホームに居る母に会いに行く度に、どんどん表情だったりが穏やかになっている状況を見ていて、私たちの胸の苦しみも徐々に取れていって、今では本当に安心していますし、感謝しかありません。」
同行していたスタッフも感動のあまり涙して「改めてこの仕事していて良かったです。」と話していました。
ほぼ毎日グループホームに利用者さんに会いに来てくれる家族さんの頑張りと愛情があったからこそ、今の利用者さんの穏やかな姿があるんだと私たちは思います。
私たちも会いにこられる度に、家族さんの愛情たっぷりの言葉掛けやアイコンタクト、スキンシップを見る度に、介護の基本を学ばせてもらっています。
いろんな外泊時の不安が解消されて、家族さんも「これで更にお家で安心して母と過ごせる時間が出来ます。」と少し晴れやかな表情になっておられました。
施設と自宅を上手に使って、双方が幸せな気持ちを継続出来る事は認知症でも穏やかに過ごす為のとても重要なケアのひとつだと思います。
施設はなんでも揃っていますが、自宅では既存の物でやっていくしかない現状があり、施設よりも介護が難しい現実があったりします。
その不安だったりをいち早くキャッチして関わるかも私たちのお仕事だと思う今日この頃でした。